ユトリロ展行ってきた
ユトリロ展(SOMPO美術館にて2025年12月14日まで開催中)に行ってこれた。
午前中はやはりいつもどおりひたすら調子が悪くて、どうしたものかとおもったけど、なんとかじぶんを叱咤しヨロヨロと準備をして外出。
電車のなかでは、死にたい消えたいという気もちでいっぱいだった。こういうときにパニック障害を発症したりするのではないかという不安も芽生え、ちょっとヒヤヒヤしたが杞憂だった。
無事新宿駅に到着。
電車を降りると、人・人・人。あらゆる種の人間たちがゆきかうさまは、まるで嵐をむかえ荒れる北方の黒い海のようであった。そんな大波に揉まれて踏まれておいやられピィピィ言いながら歩いていると、死にたいだのなんだの余計なことをかんがえる余裕はなくなっていた。
改札まえはひどかったが、コンコースへ抜けると、ひとごみはだいぶおさまった。
公式サイトに道順がくわしく書かれてあったので、美術館まで迷うことはなかった。
当日券の支払いは、交通系ICが使えたので、くだんのSuica(カードのほう)を使った。
館内の展示は、写真撮影がほとんどOKだった。(一部NGあり)
10点ほど写真におさめたが、撮影後いちいち確認しなかったので、構図があまりよろしくないものが多かった。ちゃんと作品をまんなかにおさめるようにすればよかった。
以下の画像は、サーバーの容量をあまり使いたくないので、ぜんぶリサイズし圧縮してあるため画質が悪い。



上の3点は、有名なラパン・アジル(モンマルトルにある居酒屋)を描いたもの。





ユトリロは、パリの建物の外壁の白を再現することに執着したと言われている。壁の描写はやはり圧巻で、えもいわれぬ迫力があった。
でもわたしはその白壁だけじゃなくって、彼の描く空も好きだなとおもった。
さみしくって。

常設のひまわりもちゃんと見た。
2Fのショップではお決まりのポストカードやクリアファイルなどが売られていて目を引いた。しかし節約したかったのと、わたしはそういうの買っても見ないし飾らないし使わないので、グッとこらえてなにも買わなかった。
建物から出ると、来るときは晴れ間も見えていた空が、ユトリロの描く白のように、うすぐもりになっていた。
雨が降るまえにと急いで帰った。
ひとまず、これで思い残すことがひとつ減った。
とくに油彩の、濃密で重厚なタッチを生で見られて、「ああ来てよかったなあ」ってすなおにおもった。
ちょっとむりしたけど行ってよかった。満足。
でもすごく疲れた……きょうはゆっくり休む。
