ばらとコーヒー

アナクロな個人ブログ(日記)

お洋服は魔法♡

Amazonでなんかあたらしいいい漫画ないかなーとおもって探してて、期間限定で無料になっているものやサンプルをいくつか読んでみた。

そのなかでも『アパレルドッグ』という漫画が特にめちゃくちゃおもしろくって。

アパレルドッグ(1)(モーニングコミックス)|Amazon.co.jp

レディース系アパレル企業に勤める29歳の男性が主人公のお仕事まんが。

メンズブランドの立ち上げから、この時代に服を売るにはどうしたらいいかで、壁にぶつかっては乗り越えていく熱血お洋服ストーリー。

わたしにはもうぜんぜん知らないことばっかりなんだけど、アパレルブランドの流通のこととかリアルに詳しくわかって、でもお話自体はシンプルだからわかりやすいし、とにかくめちゃくちゃおもしろい!!

絵やまんが自体も巧みで感情描写がすごくうまいし、なによりお洋服ってすごい!!たのしい!!(でも現実はお金や数字でモロに出てくるのですごくシビア)っていうのがつたわってくる。


作中登場するライバルブランド『アンノワ』はたぶんユニクロをモデルにしている。

わたしはふつうになーんもかんがえずに「全身ユニクロでよくね?」派だったんだけど、そこにはべつにユニクロに対するなんの理解もリスペクトもなかった。ただそこそこ安価でベーシックでサイズ展開豊富であんまり間違いがないから。っていう無難で怠惰なかんがえからくる、安易な選択だったとおもう。

だけどこの漫画の主人公は、ちゃんと『アンノワ』のすごさをしっかり理解している。

主人公の目を通して、「あっユニクロってそんなすごかったんだ、強さの理由はそういうことだったんだ」っていうのがあらためて少しわかった。

そしてそんなファストリ王国へ挑んでいく、同価格帯ブランドのすごさ。

(主人公たちのブランドも対『アンノワ』を前提にして計画を組んでゆくが)毎シーズン華やかでキラキラしたショップの外側からは見えない裏で、戦略を練りに練って、必死に戦っているんだってことをこのまんがで知って、そのあたりのブランド全体を見る目が一気に変わった。


お洋服はほんとうに奥が深い。

わたしは以前、某文化服装ほにゃららの通信を受講したことがあって(言うまでもなく挫折)、お洋服は何着か作ったことがあるんだけど、セオリー通りに作ればだれでも簡単に似合う服が作れるのかと言ったら、ぜんっぜんそうじゃなかった。

じぶんのサイズ通りに作っても、着てみるとおもったほどきれいになんてならなかった。

だったらお洋服屋さんで売ってる既成のSMLの3サイズ展開、あるいはフリーサイズ1択しかない服のほうが、むしろわたしの体型をうまくカバーしてきれいに着れたりして。

そこにはもちろんプロのデザイナーさんやパタンナーさん等の尽力がある。世の中おなじ体型のひとなんてそういない。なのに多くのひとが着られて、しかもそれなりに決まる服を作りだす技術。

それから素材選び。着心地に直に反映されてしまうので、安ければ安いほどいいというわけではもちろんない。着心地を追求すればコストがあがり、縫製も簡単には行かなくなったりする。

ほんとうに、つくづくお洋服って、簡単じゃない。

でも着心地やデザイン、流行、フィット感などを兼ね備えた服の、なんて魅力的なことだろう。

こうかんがえてみると、ふだん気軽に着られるお洋服を作ってくれるひとに対してはもうほんとうに感謝しかない。

それを比較的安価で提供してくれる企業のたゆまぬ努力。あたりまえのようで、ぜんぜんあたりまえじゃなかった。それに気づかされた。ありがてぇありがてぇ。

とにかく、そういうことをあらためてかんじさせてくれたのが、まんが『アパレルドッグ』だった。

既刊4巻買ってガーッと読んでしまった。つづきが気になる!

あとは!雑にドラマ化とかされないことを祈る!(映像化するならていねいにやってけろ!)

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書いてる人:amənɪːta

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